成長するweb3サービス

以前「ReadON」サービスの深堀り記事を書きました。何だかんだと「Read to earn」が半年続いたのでプロジェクトの歩みを振り返ってみようと思います。

成長するweb3サービス
https://nfprompt.io/artwork/6gaPD89L3KYlEpvN10pezqbNWxAJGn21

そもそも「ReadON」を始めたのが、今年の3月くらいです。ちょうど、1年前からweb3業界に興味を持ち、とにかく情報を集める日々を過ごしていたときに見つけました。

アプリの機能としては「web3に関する記事が受動的に日本語で読める」です。web3関連の情報をインターネットから探すことや英語の記事に翻訳ツールを使って読むことなど、割と手間が掛かっていたので、とても魅力的でした。

記事のリソースは、常に拡大中です。

  • web3関連のニュースサイト
  • 個人ブログ記事
  • YouTube動画
  • Twitter

そして、国内・国外の両方から記事の選定をしています。中国の記事やアメリカの記事も日本語で読めます (たまに誤訳があるくらいでクリティカルではありません)。

また、自分が読んでいる記事と関連する記事を「おすすめ」してくれる機能があるので、受動的に記事が読めます (開発メンバーが「TikTok」開発に関わっていた方が参画しているらしく、レコメンドエンジンが優れているようです)。

それでは、下記の流れで振り返りたいと思います。

  1. ロードマップ
  2. ユーザー数の推移
  3. ユーザー数の増加要因
  4. NFT販売の推移
  5. 総括

1.ロードマップ

緑の部分が読書ツールのコア機能開発とその拡張を行うフェーズ。紺の部分が企業と読者をマッチングする仕掛けを構築するフェーズです。

そして、以下の良好な関係とその基盤となるブロックチェーンとのエコシステムを活用するプロダクトを目指していると筆者は解釈をしています。

  • 読者
  • 記事の投稿者
  • 広告スポンサー

それぞれが、持続的にwin-winの関係になる。このような思想にも興味がありアプリを使っています。「それって、普通じゃん」と思うのですが、現実はこの3者が利用するプラットフォームが勝つor負けるのイメージです。ここをブロックチェーンの技術や資金の運用方法を自動に制御しつつ、もう少し公平な世界にしていくことに挑戦しています。

ロードマップでは、すでに全体の8割くらいは消化している状態でβ版の期間が終了するのか?気になるところです。以上が、プロジェクト全体の動きです。

2.ユーザー数の推移

ReadONアプリを利用した端末数 (≠人数)  [Dune]
  • 2023-03-01:53,690人
  • 2023-08-24:414,741人

筆者が参加した3月時点から、約36万 (ひと月に6万) も増えてました。東京ドーム6個分以上ですね (笑)

3.ユーザー数の増加要因

何が要因だったのか?当時のキャンペーンをざっくりプロットしました。

  • 3/1~5/末:「アプリの機能拡張」
    • ReadONのロードマップによると、大きく2つの機能 (ユーザー向け機能とクリエーター向け機能) の開発フェーズを設けており、3月までは、主にユーザー向け機能を実装し、以降はクリエーター向け機能の開発が続いています。
    • ReadONは、様々な外部サービスと機能連携をしています。機能が連携されたタイミングで外部サービス側とのコラボ企画がありました。
  • 5/末:「ReadON Beta Boxシーズン2開始」
    • ReadONユーザーにとっては、一番大きなイベントかもしれません。前提として「Read to Earn」と謳っているので、毎日記事を読むごとに独自のポイントシステムからポイントが付与されます。
    • 現在は、テスト開発期間なので、このポイント自体に金銭的な価値は持っていません。が、このキャンペーンでは、ポイントを消費して「ガチャ」ができるイベントになっており、「ガチャ」からは、価値に繋がるアイテムが入手できます。こつこつポイントを貯めてはガチャをするというサイクルが続きます。
  • 6/8:「ポイント増加率UP」
    • 「ガチャ」を回すにはポイントが必要。しかし、1日で貯めるポイントでは「ガチャ」ができず、大体1~2週間くらいかけて1回分のポイントを貯めるという感覚でした。
    • そんなときに実装されたのが、ポイント増加率がUPする機能です。ReadONプロジェクトの初期からサービス開発に関わっている方達には、可愛いネコのNFTが配られています。
    • このNFTを所持した状態で、読書をするとNFTを持っていない状態よりも付与されるポイントの増加率がアップするという機能です。
    • また、NFTの所持とは別にレベルという概念があります。読書をするとポイントとは別に経験値を入手し、一定の経験値が貯まるとレベルが上がります。このレベルに応じてもポイント増加率がアップするようになります。
    • この2種類の機能が有効になったという訳です。今まで以上に読むモチベーションが上がりますね(笑)。
  • 6/中旬:「ステーキング機能」
    • こちらもポイント増加に関連した機能です。過去にReadON上で配信された記事 (100件) から、ベスト10位に入る記事を予想し、自分のポイントを賭けて、当たれば掛け金に応じたポイントが入手できます。
    • また、予想が外れても賭けたポイントは全て戻ってきます。※賭けるときにガス代が発生しますが、普通に読書をしていればガス代に必要なトークンも入手できます。
  • 7/7:「トピック」抽選会
      • こちらも「ReadON Beta Boxシーズン2」に続いて、重要なイベントです。実は「ガチャ」でもらえるアイテムには、ネコのパーツがバラバラに含まれています。頭とか、しっぽとか、体とか。
      • そして「ガチャ」で揃えたパーツとこの「トピック」抽選会で当選したらもらえる「トピックパーツ」を組み合わせて、ネコNFTが完成するという仕組みになっています。
      • 参加方法は、「ガチャ」でもらえる抽選券 (猫のパーツ以外にも入手できるアイテムがあります) を集めて賭けるのみです。誰よりも多く抽選券を賭けた方が当選確率は高いです。
      • ネコNFTが作れたら、日々の読書ポイントの増加率も増えるので、さらにモチベーションが上がりますね。何といってもネコのイラストが可愛いすぎる(笑)。

こうして見ると、ただ、読書とポイントを貯めるだけの作業から、ポイントを消費して「Read to earn」の遊び方が体験できる内容になっています。確かに新規のユーザーが増えそうです。アクティブユーザー数がわからないですが、これをきっかけにweb3に興味を持つ方が増えると良いなぁと思います。

以上が「ユーザー数の推移」と「ユーザー数の増加要因」です。

今後の予定では、読書ポイントがトークンに置き換えられ価値を持つようになるので、継続的に知識を増やしながら貢献をし、貢献に応じたお小遣い稼ぎができるようになるかもしれません。

何故、お小遣いが貰えるのか?この辺りは、あらかじめ設計されているので、興味がある方は、ホワイトペーパーや下記の記事が参考になると思います。やんわり書かれています。※内容は今後変更される可能性があります。

Recap of ReadON’s AMA with Arbitrum: Insights from CEO Neo
Intro

4.NFT販売の推移

ネコNFTの販売状況を「OpenSea」で見ていきます。

「OpenSea」は、NFTのマーケットプレイスで、色々なクリエイターがNFTを販売しているサービスです。

ReadONが排出しているNFTは2種類あります。

  1. ネコNFT (パーツが全て揃った完成形の状態) ※ポイントブースト対象
ネコNFTの販売価格 [OpenSea]
ネコNFTの販売価格 [OpenSea]

勝手な憶測ですが、6/8の「ポイント増加率UP」イベント以降から急に販売件数が増えています。ネコNFTは、1枚のみではなく複数持っているとさらにポイント増加率が増えます。「とりあえずNFTを購入して、NFTがない状態からスタートするよりも優位に立てる」みたいな思考が働いたのかもしれません。「いやいや、単純に欲しい」という場合もあると思うのであくまでも憶測です (笑)。

ちなみに平均価格が0.3ETHとなっていますが、当時の日本円に換算すると約77,000円です。

  1. パーツNFT (ネコNFTを完成させる為の各部品)
ネコNFT (パーツ) の販売価格 [OpenSea]

パーツの販売に関しては、7/7の「トピック抽選会」あたりで突然、伸びています。「トピック抽選会」では、トピックパーツ以外にネコのパーツが当選する場合もあります。「パーツが重複してしまったので販売しよう」みたいな方がいたのかもしれません。

平均価格が0.06ETHとなっているので、こちらも日本円に換算すると16,000円くらいです。

5.総括

ざっくりとですが、約半年を振り返ってみました。現時点では、順調にプロジェクトが進んでいるように見えました。

特に触れていませんが、スポンサーも増えてきたし、様々なweb3プロジェクトの参加数も増えてきているので、記事の品質も上がって来ています。自分が気になるプロジェクトをウォッチしたり、新たなプロジェクトの発見もあります。

筆者は、アプリのみに頼る使い方ではなく、インターネットなどで情報を収集し、且つ、ReadONアプリの検索機能を使い情報を補完するような使い方をしています。

web3に少しでも興味を持った方は、アプリをインストールして触ってみるのをお薦めします。少しずつ、気になったときだけ読むでも良いと思います。別途、DiscordやLineグループなどのコミュニティも存在しているので、覗いてから判断でも良いです。個人情報は不必要で、現時点は無料で使えます。

これからもプロジェクト状況を身近に感じつつ、アプリを利用していければ思いました。


もし、ReadONをはじめてみようと思った方は、スマートフォンで下記の招待リンクから参加して頂けると、双方にポイントが付与されます。よろしくお願いします。招待コード:X96UJC