仮想通貨の取引所 (CEX) を検討してみた

最近、手数料 (ガス代) ばかり引かれるなぁと思うことが増えてきたので、いくつか取引所の手数料を比較して購入ルートの使い分けを検討しました。ちなみにガス代の話ではありません :)

仮想通貨の取引所 (CEX) を検討してみた

筆者は今まで「bitbank」で口座を開設し、利用していました。選定の理由はイーサリアム (ETH)とアスター (ASTR) を取り扱っているから。当時は、とくにかく目当てのNFTが早く欲しいという状況だったので、ささっと決めてしまいました。今振り返ると事前の準備が大事だなぁと思いました (笑)。

今回比較対象とした取引所は下記です。全て国内です。

  • bitbank
  • Coincheck
  • bitFlyer
  • GMOコイン
  • BITPoint

また、主に対象とした仮想通貨の銘柄は、下記の通りです。

  • ビットコイン (BTC)
  • イーサリアム (ETH)
  • ポリゴン (MATIC)
  • リップル (XRP)
  • アスターネットワーク (ASTR)
  • オアシス (OAS)

取引の流れ (手数料を気にするポイント) は、以下の通りです。

  1. ご自身の銀行口座から取引所 (指定の口座) へ振込 【銀行側へ振込手数料発生】
  2. 取引所内で必要な仮想通貨へ交換 (円から仮想通貨へ)【入金手数料発生】
  3. 取引所内にある仮想通貨をご自身のウォレットへ送金【出金手数料発生】
  4. ウォレットから任意の目的で仮想通貨を利用

#2と#3のタイミングで、取引所側への手数料が発生します。#2については、銀行振込の場合のみどの取引所も無料です。#3が、各取引所で違いがあります。

出金手数料

(23/08/12更新)

銘柄 (単位) / 取引所 bitbank Coincheck bitFlyer GMOコイン BITPoint
ビットコイン (BTC) 0.0006 0.0005 0.0004 無料 無料
イーサリアム (ETH) 0.005 0.005 0.005 無料 無料
ポリゴン (MATIC) 19 0.1 19 - 無料
リップル (XRP) 0.15 0.15 無料 無料 無料
アスター (ASTR) 2.5 - - 無料 -
オアシス (OAS) 30 - - - -

これだけ見ると、取り扱い通貨にばらつきはありつつも「GMOコイン」と「BITPoint」がお得に見えます。しかし、前提条件があります。

最小送付数量※1 / 最小数量※2 / 出金数量最小制限※3

(23/08/12更新)

銘柄 (単位) / 取引所 bitbank Coincheck bitFlyer GMOコイン BITPoint
ビットコイン (BTC) - - 0.001 0.02 0.01
イーサリアム (ETH) - - 0.001 0.1 0.1
ポリゴン (MATIC) - - 20 - 5
リップル (XRP) - - 20 50 5
アスター (ASTR) - - - 100 -
オアシス (OAS) - - - - -

※1 bitFlyer呼称 / ※2 GMOコイン呼称 / ※3 BitPoint呼称

表記が各取引所でバラバラな為、混乱しそうです。が、出金する際には、最低この額以上が必要という条件が付け加えられています (ややこしい)。

例えば、

イーサリアムで計算してみます。1ETH = 27万円とします。※日々、値段は変動しているので仮です。

そうすると「GMOコイン」や「BITPoint」からウォレットへ送金をする為には、最低2万7千円分のイーサリアムが必要。

  • 最低出金額
    • 0.1 * 270,000 = 27,000

一方で「bitbank」「Coincheck」「bitFlyer」からウォレットへ送金をする場合は、0.005 ETH の手数料 (1350円 ) が引かれますが、2万7千円以下のイーサリアムで送金可能となります。例えば、1万円分の場合だと 0.032 ETHを送金することが可能です。

  • 出金手数料
    • 0.005 * 270,000 = 1350
  • 1万円分のETHを送金したい場合
    • 10,000 / 27,000 = 0.037
    • 0.037 - 0.005 = 0.032

つまり、2万7千円以上のイーサリアムを交換するつもりであれば、「GMOコイン」や「BITPoint」を利用した方が良いですが、それよりも少額で交換したいということであれば、0.005ETH分の手数料を払って「bitbank」「Coincheck」「bitFlyer」を利用する。この様な使い分けが考えられます。なるほど。

と一段落しそうになったのですが「GMOコイン」で、更なる条件があることに気づきました。注釈を無意識にスルーしてました……。
イーサリアムの場合 (23/08/12更新)

「全数量」を送付すれば、0.1ETH以下でも送金可能の様です。結論、イーサリアムを2万7千円以下で変換し、且つ全数量を送金する場合は「GMOコイン」が良さそうです。筆者は、ほぼこの用途なのでありがたいです。

一応、イーサリアム以外の注釈を転載します。微妙に違い​​があります。

ビットコインの場合 (23/08/12更新)
リップルの場合 (23/08/12更新)
アスターの場合 (23/08/12更新)

ということで、

「GMOコイン」の利用は確定しました。後は、取り扱っていない銘柄をどの取引所にするか?です。以下、2つです。

  • ポリゴン (MATIC)
  • オアシス (OAS)
    • 最低5MATICあれば無料で送金できる「BITPoint」にしました。1MATICが大体100円なので、500円以上は変換する想定。
    • 取り扱いが「bitcoin」のみ。

オアシスにつていは、今のところ取り扱っている取引所が「bitbank」なので、継続です。ポリゴンは「BITPoint」にしました。「出金数量最小制限」が最低5MATICですが、1MATICが大体100円くらいなので、500円以上なら送金するだろうという理由です。

まとめると

以下の取引所を利用して様子を見ようかと思います。

  • GMOコイン
    • ビットコイン (BTC) / イーサリアム (ETH) / リップル (XRP) / アスター (ASTR)
  • BITPoint
    • ポリゴン (MATIC)
  • bitbank
    • オアシス (OAS)

今回は、あくまでも取引所からウォレットへ送金するときの手数料に限定をして検討をしたので、銀行に出金する場合やFXをする場合など、利用目的によって選ぶ取引所が変わるかもしれません。また、取引所も増えてきているので、さらなる価格調整が入ってくる可能性もあるので、定期的に見直しをするのが良さそうです。